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“表現”について真面目に考えたり語ったりしてみてるブログ。真面目すぎて面白みに欠けます。 回転は月一目標と、間違いなく遅め。やる気があるんだかないんだかわからなくなる、ブログタイトルと投稿内容のアンバランスさがウリです。
  2025/03/03 [18:03] (Mon)
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  2009/09/28 [19:10] (Mon)


 間が空いてしまって申し訳ございません。前回の続き、今回は自意識と自己表現というものについて、少々論じさせていただきます。
 相変わらずわかりづらいお話なので、やっぱり畳みます。
(そしてまとめるのに苦労したわりには、あんまりいい内容にはなっていないかもしれません…)

 続きよりどうぞ。


 ■自己表現とは■

 表出≠心(意味)、つまり人間の生物的進化は自意識・自我によって起きたものではなく、外部からの刺激によって起こる“現象”である、ということを前回お話したわけなのですが。では表現(心と自我)とは、どこにあるものなのか。
 ここで難しいのは――まず表現とは、自我、遡れば自意識がない限り、私達の中には芽生ええぬものです。しかし自意識に限っては、必ずしも表現とイコールの関係ではありません。
 頭が悪いのでまだこれを正確に言い表すことができないのですが――なんといいますか、“自意識”は、表出と表現の中間にあるもの、というのが、私の漠然としたイメージです。これまた本当に本当にむつかしい問題ですので、、これについては、じっくりじっくり考えた後、別の機会でお話できたらなと思います。…ので、“自意識”の存在そのものについての問題は、表現≠自意識であるということだけを念頭において、一度寝かせておくことにいたします。不甲斐なくて申し訳ございません…。

 話を戻しまして、これまでの説明を図に表してみます。

 

8e9dbe32.JPG

 例えば、前回お話しました表出。これはどんなものであるかを(しつこく)端的、かつ大雑把に私の言葉でまとめますと――“体一つで収まるもの”、“体内だけで収まるもの”の循環。生命自然(体)ということになります。そこから変化したものが、心です。自分で書いていてもわかりずらい話とは思いますが…根源的なものの一つには、“発声”がそれに当たります。“発声”といってもそれは“言葉”のことではなく、鳴き声やうめき声などの段階のことをいいます。そして“言葉”は、それに心(意味、意志)を持たせたもののことをいいます。そしてその(自意識を経て)意味、意志、自我を持った“言葉”こそが…“表現”と呼べるものなのです。
 そして意志(心)を持つ表出――これをX+Y=***……あるいは、単純な足し算のようにしてあてはめますと、


 ・X(表出=現象)+Y(???)=***(言葉=表現)


 であると考えた時の、Yの内容はなにか。
 先ほど、私は「“言葉”とは“発声”という表出に、心(自意識・自我・意志・意味)を含ませたものである」としましたので、足し算に直しますと、


 ・【表出】(X)+【心(意志・意味・自我)】=【表現】(***)


…となり、前者の方程式のYは、


 ・Y=心(意志・意味・自我)


という答えになり、これによって意志(自我)を含んだ表出(表出+意志)が言葉(=表現)であることが導き出されます。

 言葉以外の具体的な例を挙げますと、武士が持っている刀。あれは血も肉もない無機物でしたが、かつて彼らはそれを自らの命、自分の一部と呼びました。(これは手で道具を持つ“触覚”の表出に心、自我や意志が含まれることによって起きた自己表現になります)つまり刀を持っている武士にとって、それは刀の一部…少し詩的な表現になりますが、“体内に収まらない”ものを流す“管”になるわけです。それは武士+刀だけではなく、漫画家小説家であればペン、音楽家であれば楽器が、それに成り得るのです。
 もう少し現実味のあるものですと、義手。義足などもそれに当たります。肉体でないものを肉体にする、これは自意識がないと起こりえないことです。勿論道具を使わない自己表現(歌など)もありますが、それらが“表現”という枠の中にあるということに違いはありません。
 表現と表出。これらは外部(自身の脳からの指令も含み)からの刺激によって起こり、表現は表出を根元・前提にして存在するものです。逆ということはまず有り得ず、またそのような生き物はいないといっても過言ではありません。これによって、我々の心というのは、身体の後に発生したものであるといえることになります。

 長くなってしまいましたが、私のテーマは、これらの論を土台にし、その上で“物語”を読み、物語の中にある身体性を抽出、分析して明らかに行くことです。
 次回からは早速、これらを元に、物語を読んで――行きたいのですが、その前にもう一つの重要なファクター、“共同幻想”についても、まずどうにか説明した方がいいのではないか、どっちにしようかと悩んでおります…。これを説明してからの方が、今後の論証がものすごく楽になるのですが……えー、これを説明するとなると、またうんうん唸ることになるんだよなあ…。
 …えー、どちらになるかはまだわかりませんが――ごめんなさい以下次号!( 投 げ た )
 

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