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“表現”について真面目に考えたり語ったりしてみてるブログ。真面目すぎて面白みに欠けます。 回転は月一目標と、間違いなく遅め。やる気があるんだかないんだかわからなくなる、ブログタイトルと投稿内容のアンバランスさがウリです。
  2025/03/03 [18:08] (Mon)
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  2009/08/02 [10:55] (Sun)


 やっと書き終わりました。推敲もしました。というわけで、開設から半年(以上)、ようやっと核心のお話でございます、いやそれはいいんだけど、ていうか。


  上 旬 宣 言 ー ! ! 


 上旬アップ宣言はどうしたつってんだよー!(本当ごめんなさい…) 上旬は上旬でも、八月上旬という有様とか…本当…もう…。

 本日のテーマは、タイトル通りちょいとややこしい感じです。が、これをやっておかないと、今後なにを語ってもなんのこっちゃになってしまいますので、ちょっとでもわかりやすく書き表せるように頑張ってみようと思います…。ので、ご興味のある方は続きよりどうぞ。
 表現と表出。これを身体論からお話しますには人間・心の始まりを(足りない頭で)どうにか説明せねばなりません。

※引用・参考文献:三木成夫著「胎児の世界」※
 


 ■自己表出とは■

 人間の始まりとはなにか。しかしこれは進化論だけの話では勿論ありません。
 むしろ青木先生なんて生前は、

「お前ら本当に猿が立って歩いただけで人間になったと思うか」

…という、非常に強烈なお言葉を遺し、それは私の脳に深く深く刻み込まれているわけですが…。(笑)
 これはどういうことかと申しますと――ものすごく端的に表わしますと、人間の始まりとはすなわち、もののなにかを認識する自分、あるいは言語を認識する自分…“自意識を自覚している自分、その芽生えが人間の始まりである……私は先生のお言葉と教えをそのように受け取っております。
 ここで間違えぬよう強調したいのは――同じ“自”という文字こそついていますが――自意識と自我というのは別物であるということです。自我というのはここでいう“表現”の畑に分類されるものですが、“自意識”というのは必ずしもそうではないからです。
 先に出ました“表出”という言葉は、“表現”よりもあまり馴染みのない言葉かと思われます。
 表出とは、荒くまとめるなら、“現象”、あるいは“物質”、“事物”と呼ぶことのできるものです。
 表出(=現象)は表現(=自我)よりも先だって私たちの中にあるもの、外部からの刺激、接触などからによって起こるものです。
 例えばそれは、キリンが高い場所の木の葉を食べるために首を長く進化させたようなこと。例えばそれは、草花が雄しべと雌しべ交配させるためにそのツルをのばしたような、そういった外部に適用して行く際に起こって行く、身体的発展のことをいいます。また、身体一つにしても、これを“現象”(=物質、事物)と呼ぶことが出来ます。
 ですから猿が二足歩行になったことも、“表出”の一つということができます。進化は“表出”であり、そこに自我(=表現)はありません。
 ゆるく引用をしますと、三木成夫はその著作(「胎児の世界」)の中で、“意味”という単語に、“こころ”というルビをふって、心と現象は別のもの、対なるもの、“こころ”=“意味”という位置になることを示しています。
 まとめますと、自己表出(現象)は、自己表現(自我)よりも先に人がその身体に備えているものだということです。もっと単純にいいますと、身体と現象は、心や自我より先に私たちを支配しているということでございます。これは言語にしてもそうで、鳴き声やその共鳴に“表現する意思”が加わり、共通する言葉になった時になった時、初めて“言語”になるということでございます。(こう書くと言葉=自意識の塊ということになりますね)
 私たちはよくこれをはき違えてしまいそうになりますが、私たちの“自我”は内側から押し出すように現れてくるものではなく、周囲の現象(物質、事物)によって生まれてくるものなのです。
 話は飛びますが、最近アフォーダンスという言葉を知りました。これは――やはり荒くまとめますと――外部のもの(物質など)が私たちに適用しているのではなく、私たちの方が外部に適用されている、というものです。
 私たちは自我のできた後に、物事のその役割と意味を説明することができますが、“どうして”そうなっているのかというのは説明できない。つまり意味というのは、私たちが語る物事の意味とは、全て後付けのものでしかないということです。
 ギリシアの哲学者デモクリトスは、

「全てのものに必然も偶然もない」

という言葉を遺していますが、これがここで長々書いていることのまとめになると思います。
 ここを間違えると人間は結構痛い思いをすることがままあります。思春期とかね…「若さ故の過ち」という奴でございますよ。(笑)
 さて、ここまで語ってようやく表出というものを自分なりに書き表すことができてきたかと思っているのですが…ちょっとここまでの話のまとめをしますと、

 ・表出とは物質、事柄、進化などの“現象”のことである。
 ・表出は、表現(自我)より先にすでにあるものであること=身体は心より先にあるものである。

ということです。
 …ではその中で、“自意識”とは、表出、表現のどちらに分類されるものなのか。
 また、表現=自我とはどういうことなのか。これらの説明をしなければならない――――の、です、が………もうこの時点でお腹いっぱいという方(私含)もいらっしゃるのではないかと思いますので、自意識、自己夜表現については以下次号…! ええい全く、私ゃ、もっと短くわかりやすい文章を書けんのか…!
(そしてすいません、もしかしたらこの記事、じわじわ書き直し入ってくるかもしれません…)
 

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・道民なのに烏賊蛸貝が苦手。
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